“ACC”衝突事故を起こした際に、自動的にブレーキをかけて多重衝突を防ぐ機能です。エアバッグのセンサーが事故の発生を検知すると、システムが自動的にブレーキをかけます。ただし、ドライバーが加速しようとしているときや、システムよりも強くブレーキをかけるなど、ドライバーによる回避行動が見られるときには、自動ブレーキは解除され、ドライバーの行動が優先されます。万一事故が発生したときに、衝突の衝撃から乗員を保護するのがエアバッグです。前面衝突、側面衝突等、それぞれに対応したエアバッグが備えられています。エアバッグは、シートベルトと組み合わせて使わなければその効果を発揮できません。安全の第一歩は、乗員全員がシートベルトを装着することです。駐車が苦手という人でも、安全・確実に駐車できるシステムです。クルマの指示に従ってアクセルとブレーキ、そしてシフト操作を行うだけです。ステアリング操作はシステムが行います。縦列駐車した状態から発進するような場合もシステムが自動的にステアリング操作をしてくれます。事故の可能性が高まったときに、シートベルトやエアバッグなどが最大限の効果を発揮するよう準備する機能です。たとえば、ドライバーが緊急ブレーキをかけたときには、前席のシートベルトを巻き上げます。また、ESCが作動するほどクルマの挙動が不安定なときには、サイドウインドーやスライディングルーフをほぼ完全に閉じ、エアバッグやシートベルトが作動したときに効果が最大になるように備えます。アクセルペダルを踏まなくても設定した速度を維持するクルーズコントロールに、車間距離保持機能を盛り込んだ装備です。レーダーが先行車両との距離を常に監視し、車間距離が狭まると自動的に減速して安全な距離を保ちます。渋滞などで先行車が停止するような状況では、それに応じて自動的に停止する機能を備えるモデルもあります。フォルクスワーゲンでは、MQB(モジュラートランスバースマトリックス)という新しい方法で新車の開発に取り組んでいます。ポロからパサートにいたるまで、各モデルの設計に基準を設け、使用するパーツを標準化することにより、車両開発や生産コストを削減しようとするものです。その結果、軽量・高剛性のボディや先進の安全システムの開発が可能になり、幅広いモデルでその恩恵を受けられるようになりました。095ポストコリジョンブレーキ駐車支援システム“Park Assist”エアバッグプロアクティブ・オキュパント・プロテクションアダプティブクルーズコントロールMQB
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