フォルクスワーゲン専用 ホイールアライメントテスター較正機器※ここに記載しているホイールアライメントの説明は代表的なもので、 詳細はサービスアドバイザーにご相談ください。 最新のフォルクスワーゲンには、より安全で快適なドライブをもたらすさまざまな先進技術が搭載されています。 主なものとしては、プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”、レーンキープアシストシステム“Lane Assist”、アダプティブクルーズコントロール“ACC”などがあります。 プリクラッシュブレーキシステム“Front Assist”は、車両の前部に設置されたレーダーにより、前方の車両や障害物を検知。危険を察知するとドライバーに警告を行い、もしドライバーが回避行動を取らないときには自動的にブレーキをかけることで、安全なドライブをサポートします。アダプティブクルーズコントロール“ACC”は、一定速度を保つクルーズコントロールに、先行車両との車間距離を一定に保つ機能を追加したもので、こちらも、車両の前部に設置されたレーダーを用います。 一方、レーンキープアシストシステム“Lane Assist”は、フロントガラス上部に設置されたカメラが車線を捉え、車線から逸脱しないようドライバーをサポートします。 詳しい説明は後のページをご覧いただくとして、これらの先進技術は、車両の走行データーに加えて、レーダーやカメラからの入力情報をもとに制御されています。それだけに、入力情報が不正確であってはその機能をフルに引き出すことはできません。 たとえば、フロントバンパーフレームを交換するような事故を起こした場合はレーダーが正しい方向を向いていないかもしれません。飛び石などでフロントガラスを交換した場合は、カメラの向きがズレてしまうかもしれません。 また、サスペンションやその一部の部品を交換した場合には、ホイールとタイヤが車に正しい角度と向きで取り付けられているかどうか、ホイールアライメントを確認する必要があります。 ホイールアライメントとはタイヤの取り付け角度のことで、「キャンバー」、「キャスター」、「トー」と呼ばれる数字で表れされます。キャスターやトーは直進安定性に、キャンバーは安定したコーナリング性能に影響します。この数値は車ごとに適正な値が定められていて、適切な範囲内に収まっていればフォルクスワーゲン車本来の走りが実現できます。 そのホイールアライメントは、ふつうに使っていても、長く走っていると経年変化により少しずつズレが生じることがあります。また、輪留めや縁石にタイヤを強くぶつけたり、悪路を頻繁に走ったり、また、側溝や道路の窪みにタイヤを落とすといったアクシデントに見舞われると大きくズレる可能性があります。 こうした状況に対応するため、フォルクスワーゲン正規ディーラーでは、フォルクスワーゲン専用のホイールアライメントテスターを使ってホイールアライメントを点検・調整するとともに、専用機器によりレーダーやカメラの較正を行っています。これらの作業は、フォルクスワーゲンの先進技術を正確に機能させる為に必要で、安全で快適なドライブのために、フォルクスワーゲン正規ディーラーでのチェックをお勧めします。093キャンバータイヤを前面から見ると、わずかに外側または内側に傾いています。この傾いた角度は、キャンバー角と呼ばれています。キャスタータイヤを側面から見ると、サスペンションの軸からわずかに前方または後方にずれています。このずれている角度は、キャスター角と呼ばれています。トータイヤを上方から見ると、わずかに前方または後方が開いています。この開いている角度はトー角と呼ばれています。フォルクスワーゲンの安全・快適システムの整備について
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