[第1章]フォルクスワーゲンはこだわります④ フォルクスワーゲンに乗り慣れた方には当たり前のことですが、初めてお乗りになる方の中には、シートの硬さに違和感を覚える場合があるかもしれません。とくに、日本車からお乗り換えの方ですと、そう感じる傾向が強いかもしれません。 フォルクスワーゲンでのドライブを思い出してみてください。長距離を運転していても、渋滞の中にいても、身体の疲労度が少ないと思いませんか? そして、一定のドライビングポジションをとっていることが、決して苦痛とは感じないでしょう。もしも柔らかいシートでしたら、座った瞬間はフカフカのソファのようで心地よいのですが、長い間同じ姿勢をとっているのが辛くなりますし、前後左右上下に動く車のシートとしては、上体が動いてしまうこととなり、ますます疲れが増してしまいます。 そんなことを考えながら、フォルクスワーゲンのシートに改めて座ってみてください。座面と背もたれにピタリと身体を密着させるように。太腿や腰のサイドサポートが、とてもしっかりしていると思いませんか? また、背筋を伸ばすように、後方から適度に圧迫されていることがおわかりになりますか? これらはすべて、人間工学を徹底的に追求した結果、フォルクスワーゲンが最適である、と答えを出した造形なのです。 これまで、柔らかいシートで、ラフな姿勢で運転をしていた方には、少々窮屈に感じられるかもしれません。しかし、正しい姿勢で運転することは、前に述べた疲労軽減のためだけではないのです。 もしも、のお話ですが、たとえば、急ブレーキをかけたとします。正しいシートポジションを取り、きちんとシートベルトを装着していれば、すべての乗員は、少しビックリする程度ですむことでしょう。しかし、ラフな姿勢で乗っていたら、身体に思わぬ方向から力がかかり、たとえ衝突しなくても、ケガをする可能性があります。ですから、万が一衝突を含む事故などを起こした場合には、少なからず身体的影響があることは、想像に難くありません。いかがですか? しっかりとしたつくりの堅牢なシートに、正しく座るということが、安全にも大きく影響するということが、おわかりいただけたと思います。 さらにフォルクスワーゲンは、万が一の場合に備えて、その堅牢なシートに、現在考えられるあらゆる安全装備を盛り込んでいます。 まず、「パッシブセーフティ」と呼ばれる“万が一事故を起こしてしまった場合の安全性”では、前席のサイドエアバッグやベルトテンショナー付きシートベルト、チャイルドモード付き3点式シートベルト、ISOFIX(アイソフィックス)基準適合チャイルドシート固定装置など。これらは、運転席および助手席に装備されているフルサイズのエアバッグや、ドア内側に内蔵されているサイドプロテクションバーなどと相まって、世界トップクラスの安全性を実現しています。 また、前席には座面の高さを調節する機能が付き、どんな体型のドライバーにも、最適なシートポジションが取れるように工夫されています。同時に、腰の部分を支えるランバーサポートや、高さと角度が調整できるヘッドレストを前後シートに装備するなど、至れり尽くせりの装備群です。 車に乗る人たちが、安全なシートに包まれ、正しい姿勢を保つ。このことは、安全で快適なドライブを楽しむために、とても重要な要素なのです。009長く付き合うほど、その良さがわかります
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