Volkswagen Service® Library Ver.24
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スペアタイヤの替わりにラゲージルームのフロアマット下には応急タイヤ修理キットが収まっています。バルブキャップを外し、専用の工具を使ってバルブインサートを抜きます。シーリング剤を注入します。バルブインサートを取り付けた後、エアコンプレッサーで規定値まで空気を入れます。最高速度が表示されたステッカー010619#010619‥010619全て2019年6月1日が使用期限です。[使用期限] フォルクスワーゲン車の一部モデルには、スペアタイヤが搭載されていません。これは、少しでもラゲッジスペースの容量を確保すること、そして車重を軽くすることが目的です。 では、スペアタイヤのない車が、万が一パンクなどのトラブルに見舞われてしまったら、どうすればいいのでしょう。ご安心ください。そのために「応急タイヤ修理キット」が装備されています。 ラゲージルームのフロアマット下をのぞくと、収納スペースに応急タイヤ修理キットが収まっているのが発見できます。構成されるアイテムとしては、・タイヤフィラーチューブ・ソケット対応プラグおよび電源ケーブル付きコンプレッサー・シーリング剤・速度制限ステッカー・バルブインサート抜き取り工具および予備のバルブインサート・作業要領説明書の6点です。 では、実際の取り扱い方をご説明いたします。 最初にパンクしたタイヤの状況を確認します。修理キットを使用できる条件が、いくつかあるからです。まず、トレッド面(路面に触れる部分で、切り込みパターンが入っているタイヤの表面)の小さなパンク(直径4mmまで)であること。つまり、大きな穴が開いてしまっている場合やサイドウォール(タイヤの側面)に穴が開いているときには使用できません。ただ、一般的なパンクの場合には、前述のように直径4mm未満のものが多いはずです。たとえば、道路の縁石に強くタイヤサイドをあてた……もしくは、よほど大きな金属片を踏んだ……というような場合を除いては、まず付属の修理キットで対応が可能なのです。 具体的な手順は、写真を参照してください。ぜひ、忘れないでいただきたいのは、作業前に「最高時速80km/h(50mph)」のステッカーを運転席からよく見える位置に貼ること。運転に集中してしまうと、思わずいつもと同じくらいの速度で走ってしまいがちです。応急修理したタイヤで走行していることを、つねに認識してもらうためのステッカーです。 また、応急タイヤ修理キットで応急修理したタイヤは、あくまでも最寄りの正規ディーラーサービス工場まで走行するためのものです。応急修理したタイヤは、必ず新しいものに交換してください。23071応急タイヤ修理剤に 使用期限があります。使用期限は、ボトルのラベルで確認することができます。(上の画像の場合、2019年6月が使用期限です)使用期限を過ぎていると、十分な補修効果が得られずパンクの修理ができない可能性がありますので、期限前に交換してください。使用手順1一部のモデルには応急タイヤ修理キットが搭載されています

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