Volkswagen Service® Library Ver.24
62/103

GTL(Gas to Liquids)ベースオイルの特徴<従来のオイルとの比較>① 純度が高い② 粘度特性が良い③ せん断安定性(油膜を維持する力)が良い性能が長距離にわたって維持されるため、オイル交換の間隔を長くすることができました。 これに加えて注目したいのがその低燃費性能です。SAE 0Wの粘度は、低温での始動性が良好なうえに、低温時の燃費向上に貢献します。さらに高温時にも低めの粘度のおかげで低燃費を実現。ただし、ここで気になるのが、エンジン保護性能の低下です。 ハイフンの後ろの数字が小さくなると、過④ 熱・酸化安定性が良い⑤ 蒸発損失が少ない⑥ 清浄作用が高い精製方法の違い(イメージ図)天然ガス特殊ガス純度の低いオイル酷な条件でエンジン保護性能が劣るというのがこれまでの常識でした。ところが、純正オイルは、高度な技術によって、低粘度ながら非常に優れた油膜保持力を持ち、エンジンに大きな負担のかかる状況でも高い保護性能を手に入れました。従来の原油ベースオイル原 油蒸 留フィルタGTLベースオイル蒸留合成ガス生成純度の高いオイルGTLベースオイルを使用したVW純正オイルは、低温時・高温時のいずれも低粘度を保ち、始動性と燃費向上に貢献するとともに、不純物が極めて少なく、蒸発しにくい特性から、高いエンジン保護性能を兼ね備えています。 近年の自動車をとりまく状況の変化の中、いまのガソリン/ディーゼルエンジン車に求められているのは、優れた燃費とクリーンな排ガス性能であることは誰の目にも明らかでしょう。また、資源の有効利用を考えると、オイル交換の間隔はできるだけ長いことが望ましいわけです。 フォルクスワーゲン純正オイルは、全合成油ですから、もともとの基本性能が鉱物油や部分合成油と比較して非常に高く、そのフォルクスワーゲン純正エンジンオイルには、GTL技術を用いたベースオイルが使われています。GTLとは、Gas To Liquidsの頭文字で原油ではなく天然ガスから99.9%純粋なベースオイルを生成する最新技術です。ベースオイルはエンジンオイルの成分中 75〜90%を占めるため、高品質のベースオイルは最高品質のオイル処方において極めて重要な成分なのです。062画期的な性能をもたらすGTL(Gas to Liquids)ベースオイル技術フォルクスワーゲン規格のエンジンオイルをおすすめする理由

元のページ  ../index.html#62

このブックを見る