1243512345タイヤはゴムでできていますので、当然、走行距離に比例して摩耗していきます。しかし、4輪が均一に摩耗するということは、ほとんどありません。一般的には、フロントタイヤのほうが減りやすいのです。それは、エンジンという重量物をつねに支えているから、というのが理由のひとつです。さらに、ハンドルにより右に左に向きを変えられるぶん、路面との摩擦が多いためです。そこで、タイヤのローテーションが必要になるのです。基本的には、右側の前輪と後輪、そして左側の前輪と後輪を、それぞれ交換します。ひと昔前には、右前輪と左後輪、左前輪と右後輪というように、X字に交換することを推奨されていました。しかし今では、タイヤできれば避けてとおりたいタイヤ交換ですが、長いカーライフでは、誰でも一度くらいは経験する時がやってきます。その場合には、まず車を傾斜のない平らな場所に駐めてください。できれば砂利の上なども避けたいところです。ギヤはパーキング(マニュアル車はローかリバース)に入れて、サイドブレーキをしっかりかけます。ジャッキや工具は、トランク内に収められていますので、事前に確認しておくとよいでしょう。まず、外したいタイヤのボルトをゆるめます。付属の専用工具でボルトカバーを外します。盗難防止用に1本だけ装着されているロックボルトにアダプターを取り付け、すべてのボルトをゆるめます。ドアの下の部分(ロッカー部と呼びます)にくぼみ(ジャッキアップポイント)があります。その奥に付属のジャッキをかけます。ジャッキアップ後、ボルトを外します。ちなみに、タイヤ装着後にボルトを締める時には、レンチの端を持って、体重をかけるように上から締めれば、ちょうどいいトルクがかかるように設計されています。もちろん装着後、ディーラーで点検すれば完璧です。の回転方向が指定されているタイヤが多いことや、ラジアルタイヤの特性から、回転方向が変わることは好ましくないという判断から、同じ側の前後輪を交換するというのが、セオリーになっています。なおフォルクスワーゲンでは、5,000kmごとのタイヤローテーションをお勧めしています。055タイヤのローテーションタイヤ交換
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