日頃の日常点検を欠かさなくても、車にトラブルが発生することはあります。もちろん、日常点検ではチェックできない部分のほうが多いので、不安に思われるお客様も多いことでしょう。しかしフォルクスワーゲンは、車自身が、つねに自己診断を行っています。それをユーザーに知らせてくれるのが、054メーターパネル内にある各インジケータなのです。思わぬトラブルを未然に防ぐために、そのインジケータの見方もチェックしておきたいものです。油圧が下がると点灯する「油圧警告灯」や、バッテリーの充電が必要になったことを知らせてくれる「バッテリーチャージ警告灯」、オイルレベルの低下を知らせる「オイルレベルインジケーター」など、クルマに生じたあらゆる不具合を知らせてくれる様々な警告灯が、設置されています。また、走行機能にトラブルが生じた場合には、「サービスチェック」の警告灯が警告音とともに点灯しますので、その時には、速やかにディーラーにお持ち込みください。タイヤ溝の点検タイヤ外観の点検タイヤは、車を構成する部品の中で、唯一道路と接触しています。ですから、もっとも注意をしてチェックしなければならないアイテムです。皆さんが簡単にチェックできるものとして、空気圧があります。これが適正でないと、乗り心地や燃費に影響することはもちろん、極端に空気圧が足りない場合には、高速走行中にバースト(破裂)という重大なトラブルも引き起こしかねません。そこでチェックの方法ですが、まず適正なタイヤの状態を覚えておいてください。空気圧が少なくなると、タイヤは歪みます。車に乗り込む前に、タイヤを見るクセをつけておけば、事前に発見する可能性が高くなります。いつもよりタイヤが歪んでいるな、と感じたら、すぐに空気圧のチェックを受けてください。正確な数値を計る「エアゲージ」を、つねにグローブボックスに忍ばせておくのもよいでしょう。ちなみに、各モデルの適正空気圧は、運転席のドアピラー部又は、フューエルリッド(ガソリン吸入口カバー)の裏側に記してあります。季節の変わりめには空気圧も変化します。とくに秋から冬にかけてはご注意ください。空気圧を調整後は、リセットボタンを押して下さい。(P085参照)車検時には、何ミリ以上の残り溝があれば合格かご存知ですか? わずか1.6mmです。これだけあれば、「通常走行が可能なタイヤである」と認められることになるわけですが、雨の日は、これでは危険です。タイヤには、その残り溝を判断するスリップサインがあります。タイヤのサイドウォールを見ると、スリップサインの位置が刻印されています。その延長線上に、一段高くなった山が発見できると思います。この山と、タイヤ表面(トレッドと呼びます)が同じ高さになったら、すぐに交換してください、という目安です。しかし前述したように、1.6mmという残り溝では、いざという時には危険です。できれば、それよりも早い段階での交換をお奨めします。交換の目安は購入から5年。製造から10年経過しているものは交換が必要です。また、残り溝をチェックする際には、同時に、トレッド面にキズがないか、タイヤサイドに亀裂がないか、などもあわせて確認することを心がけていただきたいと思います。タイヤの点検方法を動画でご参照ください。愛車からのインフォメーションタイヤエアチェックタイヤ残り溝のチェック
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