エンジンの血液ともいうべきオイルは、日常点検の中で、もっとも注意したいアイテムです。注意しなければならないのは、エンジンを止めた直後ですと正しい量を知ることができないこと。止めて数分間は、まだオイルはエンジン内部を巡っている最中ですので、最低でも3分程度待ってから、レベルゲージを抜いてください。コツは、レベルゲージを一度抜いて、先端をウエスなどで拭ってから、もう一度差し込むことです。再度抜いた時に、正しいオイル量を確認することができます。ゲージの先端部分には、アッパーレベルとロワーレベルが刻印されていますので、その範囲内にオイルが付着していればOKです。オイルの量が足りない場合には、正規フォルクスワーゲンディーラーで純正オイルを注ぎ足しましょう。エンジンを冷やす機能をもっているラジエータ。その中には、クーラントと呼ばれる液体が、走行中は忙しく駆け巡っています。冷やすといっても、実際には沸騰するくらいの高温です。ですから、走行後にラジエータキャップを不用意に開けてしまうと、中から蒸気とともにクーラントが吹き出してきます。クーラントの量をチェックする場合には、くれぐれもエンジンが冷えている状態であることを確認してください。なお、キャップに描かれている本のマークは、「必ず取扱説明書をご覧ください」という意味です。クーラントが入っているボトルの外からでも量は確認できます。MINのラインの上まで赤色の液体(以前は緑色の液体でしたので、今でも緑色のクーラントが入っているモデルもあります)が見えれば、問題ありません。直接、車の走行に影響するアイテムではありませんが、ウインドーウォッシャー液も、ドライブには重要な役割を果たします。雨の夜のドライブでは、油膜を除去してくれたり、前車が跳ね上げた泥水などをキレイに取り去ってくれるからです。ボンネットを開けると、ワイパーが窓を拭っている絵が描かれたキャップと、プラスチックのボトルがあります。半透明のボトルですから、中に入っている水色のウォッシャー液が確認できるでしょう。もしもボトルを覗いて、このウォッシャー液が見えなければ、補充のタイミングだと思ってください。もちろん、そのボトルのさらに下にもウォッシャー液が入っていますので、すぐにカラになる心配はありません。052エンジンオイルレベルクーラントウインドーウォッシャー液
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