Volkswagen Service® Library Ver.24
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 ロードテストでもODISテスター(写真)が威力を発揮します。それは、テスターそのものをサービス工場から外へ持ち出すことができるからです。診断はサービス工場内でのみ行われるものではありません。このテスターを助手席に載せ、サービステクニシャンが運転すると、すべての必要なデータを取ることができます。確認走行の後、サービス工場へ戻ったサービステクニシャンは、どのデータがどのような推移を示すか、もしくは不具合のある部品がどこであるか、などの情報をテスターを使って判断することができるというわけです。 それでは実際に、試乗に出かけてみましょう。テスターの接続は無線となります。サービス工場内での点検と同様に、この無線により車両からのデータを収集します。 さて、通常ロードテストは約2〜3㎞の走行で、確認項目のチェックが完了します(詳しくは次頁のリストをご参照ください)。この間にステアリング、ABS、ラジオなど、実際に走ってみなければわからない情報を入手するのです。テスターではわからないデータ、つまりドライバーでなければ得ることのでき046機械が診るだけではありません

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