Volkswagen Service® Library Ver.24
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2.航続距離はさらに伸びている 例えばID.3(アイディ.3)に搭載された45kWhのバッテリーは、1回の充電で最大352kmの航続距離を実現。さらに、58kWhのバッテリーでは最大426kmを、より大容量の77kWhのバッテリーでは最大549kmもの走行が可能です(いずれの数値もWLTPに基づく)。 また、より長い航続距離と、より短い充電時間の実現を目指し、全固体電池の開発にも取り組んでいます。1. すべての駆動方式の中で、最もエネルギーを効率に優れている電気モーター。生成されたエネルギーの実に70%もがホイールに伝達されます。これに対し水素は15~18%、e-fuel(合成燃料)は5 ~8%、一般的な内燃エンジンは20~ 24%の効率にとどまります。  さらに動力伝達系も極めてシンプルな構造で、高い電費性能が得られます。クルマの未来を話すとき、電気駆動がもっとも効率的に動力を伝達でき、電気自動車こそがその担い手となることが様々な場面で語られています。以下にe-モビリティ…電気自動車の5つのメリットをまとめてみました。本記事は2022年4月22日にvolkswagen.comに掲載された記事の日本語版を再編集したものです。[第1の鍵]電気自動車のラインナップを急速に拡大 フォルクスワーゲンは、環境にやさしいe-モビリティに重点を置いてラインナップの拡充を進めています。 2030年までには電気自動車の販売台数の割合を、ヨーロッパでは少なくとも70%に、北米と中国では50%以上に増やすことを目指しており、2033年から35年の間には、ヨーロッパ市場向けの内燃エンジン車の生産を終了します。現在ドイツでは、新しい電気自動車の5台に1台がフォルクスワーゲン車になっています。[第2の鍵]生産とサプライチェーンにおけるCO2の削減 2つ目は、「Zero Impact Factory(ゼロインパクト ファクトリー)」プログラムにより、2025年までに車両1台あたりの生産時のCO2排出量を、2015年比で50%削減する目標を設定しています。フォルクスワーゲンの自動車生産工場の大半では、すでに再生可能エネルギー源からの電力が使用されており、長期的には車両の生産を、サプライヤーも含めて、カーボンニュートラルにすることを目指しています。[第3の鍵]フォルクスワーゲンは再生可能エネルギーに直接投資 電気自動車のCO2排出量の約48%は生産時に発生し、約46%が、車両の使用段階で発生します。そこでフォルクスワーゲンでは、一貫したグリーンエネルギーの使用を、脱炭素化の第3の施策に掲げています。 お客様がグリーンエネルギーを使用して車両を充電していただくことこそが、持続可能なモビリティ環境を実現します。 また、フォルクスワーゲンは、産業規模で、再生可能エネルギーの拡大に直接投資をした最初の自動車メーカーでもあり、今後ヨーロッパ全体で様々なプロジェクトが新たに開始される予定です。[第4の鍵]バッテリーのセカンドライフとリサイクル フォルクスワーゲンの脱炭素化戦略では、寿命に達した電気自動車のバッテリーをセカンドライフとして、充電ステーションなどのエネルギー貯蔵ユニットでの再利用を目指しています。015電気自動車は電費がいいe-モビリティの5つのメリット

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